3. チャートの読み方
日本発祥のローソク足を中心に、相場の動きを「絵」として読み取れるようになりましょう。
3.1 ローソク足とは
一定期間(1日、1時間、1分など)の 始値・高値・安値・終値(四本値) を1本の足で表したものです。
始値より終値が高ければ陽線(赤・白で表示)、始値より終値が安ければ陰線(青・黒で表示)。実体の上下に伸びる線は ヒゲと呼び、その期間の高値・安値を示します。
3.2 代表的なローソク足のパターン
大陽線・大陰線
実体が長く、買い/売りの勢いが強いことを示します。大陽線が高値圏で出ると過熱感も意識されます。
十字線(同事線)
始値と終値がほぼ同じ。買いと売りの力が拮抗。トレンド転換のサインとして注目されます。
下ヒゲの長い陽線(カラカサ)
安値圏で出現すると底打ち反転のシグナル。一度大きく売られたが、買い戻されたことを意味します。
上ヒゲの長い陰線(トウバ)
高値圏で出現すると天井打ち反転のシグナル。上値が重い局面で多く見られます。
3.3 出来高(できだか)
出来高はその期間に売買が成立した株数。チャートの下に棒グラフで表示されます。価格と出来高の組み合わせから次のことが読み取れます。
- 株価上昇 + 出来高増 → 本物の上昇トレンド
- 株価上昇 + 出来高減 → 上昇に勢いがなく、調整入りの可能性
- 急騰時に出来高急増 → ニュース・材料が出ている可能性大
3.4 トレンドラインとサポート・レジスタンス
トレンドラインは、複数の安値(または高値)を結んだ線。上昇トレンドでは安値を、下降トレンドでは高値を結びます。
サポートライン(支持線)は何度も反発した価格帯で「下値の壁」、レジスタンスライン(抵抗線)は何度も跳ね返された価格帯で「上値の壁」を意味します。
使い方の例
レジスタンスを上に抜けると(=ブレイクアウト)、そこから一気に上昇トレンドへ移行することがあります。逆にサポート割れは下落加速のサインです。
3.5 時間軸の使い分け
| 足の種類 | 1本の期間 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 分足(1分〜60分) | 1分〜1時間 | デイトレード |
| 日足 | 1日 | スイングトレード・中期 |
| 週足 | 1週間 | 中長期投資 |
| 月足 | 1ヶ月 | 長期投資・歴史的トレンド |
短期だけ見ていると目先のノイズに振り回されます。「週足・月足で大きな流れ」→「日足でタイミング」のように、マルチタイムフレームで見るのが基本です。
3.6 チャートを見るときの心構え
- パターンは絶対ではない:あくまで確率的な傾向
- 市場全体の流れ(日経平均・S&P500)を先に確認
- 出来高を伴うサインだけ信じる:薄商いの動きはダマシが多い
- 過去チャートで練習:1日10銘柄、自分でラインを引く習慣を
まとめ
- ローソク足は四本値を1本で表現する万能ツール
- 陽線・陰線・ヒゲの長さで力関係が見える
- 出来高は価格の動きの「本気度」を測る指標
- トレンドラインとサポレジで売買ポイントを探す
- 複数の時間軸で全体像を捉える