CHAPTER 6

リスク管理

6. リスク管理

「儲ける技術」より「退場しない技術」のほうが100倍重要です。資産を守るための原則をまとめました。

6.1 まず知るべき「損失の非対称性」

下落率元に戻すために必要な上昇率
-10%+11%
-20%+25%
-30%+43%
-50%+100%(資産2倍が必要!)
-90%+900%

大きく負けると、回復するのに莫大なリターンが必要です。「小さく負けて大きく勝つ」が投資の鉄則。

6.2 ポジションサイジング(2%ルール)

1回のトレードで失う額を、総資産の1〜2%以内に抑えるのがプロの基本ルール。

例:総資産100万円、許容損失2%(2万円)。買値1,000円、損切り価格950円なら、損失幅は50円/株。
必要な株数 = 20,000 ÷ 50 = 400株。これ以上はリスクを取りすぎ。

株数 = (総資産 × 許容損失率) ÷ (買値 − 損切り価格)

6.3 損切り(ストップロス)の鉄則

  1. 買う前に損切り価格を決める:含み損が出てから考えると判断が鈍る
  2. 逆指値注文で自動化:感情を介在させない
  3. 損切りラインを下げない:「もう少し待てば戻るかも」が一番危険
  4. テクニカル節目を活用:直近安値・移動平均線割れ等
⚠️ 塩漬けの怖さ 含み損銘柄を放置する「塩漬け」は、機会損失と精神的負担の二重苦。早めにスパッと切る勇気が、トータルでは勝ちにつながります。

6.4 分散投資の3つの軸

ただし「過剰分散」は中途半端な平均リターンしか生まないので、覚悟を持って選んだ少数銘柄も大事です。

6.5 時間分散:ドルコスト平均法

一括投資ではなく、毎月一定額をコツコツ買う方法。高値づかみを避け、長期的にはリスクを抑える効果があります。NISAのつみたて投資枠と相性抜群。

6.6 リスク・リワード比率

「狙う利益 ÷ 想定リスク」のことで、RR比と呼びます。最低でも1:2を目指すのが基本。

例:損切り幅 -50円、目標利確 +100円 → RR = 2.0。
勝率50%でも RR 2.0なら長期的にはプラスになります。

6.7 メンタル管理

6.8 サイクル別リスク管理

投資スタイル主なリスク対策
長期投資選択銘柄の構造的衰退定期的な業績チェック、入れ替え
スイング急落・ギャップダウン逆指値、ポジションサイズ
デイトレ過剰トレードによる手数料負け1日のトレード回数制限
信用取引追証・強制決済レバレッジ2倍以内、即損切り

6.9 生活防衛資金を残す

投資に回すお金は、「最悪ゼロになっても生活に困らない余剰資金」に限定。一般的には生活費の6ヶ月分を現金で確保してから残りで投資します。

まとめ